伝統とモダンがクロスする、手刺繍というアート。
「ターラ・ブランカ」。

シーズンごとに流行を追うだけではなく、そろそろ、ずっと愛せる本物がほしい。
そんなストデパ世代の気分をとらえるのが、熟練の職人による手刺繍のストール。
本場カシミールの伝統とモダンなデザインを融合させるブランド、ターラ・ブランカの
クリエイティブ・ディレクター、アシフ・イクバル・プラさんに伺いました。

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ターラ・ブランカの提携工房は北インド・カシミールで私の曾祖父の代に創業したシルクの工房です。100年以上の歴史があって、かつてはマハラジャにターバンの生地を献上していました。私の名字のプラは、ターバンの生地のことです。

カシミールでは刺繍は男の仕事。男の子たちは学校から帰ると見よう見まねで親から刺繍を習います。そして才能のある子が工房に入って、職人として成長していくんですね。

ターラ・ブランカには日本でいう人間国宝の称号をもつ、非常に高度な技術を持った職人もいます。今までで当社で扱った一番高価なストールは350万円でした。大変希少価値のある極上のカシミヤで繊細な素材に、人間国宝の職人が19年かけて全面に緻密な刺繍をほどこしたものです。
ここまで時間がかかることはめったにありませんが、例えば10万円前後のストールであれば、製作にだいたい5〜6ヶ月はかかります。一枚一枚が一点もののアート、とても貴重なものです。

カシミールの刺繍の技術は確かに素晴らしいものですが、色や柄には昔から変化がなく、どの工房でも同じようなものを作っていたんですね。技術は何もしなければどんどん消えてしまいますから、継承していかなければならない。そこで2003年にブランドを設立するにあたって、この手刺繍を生かして新しいデザインができないかと考えました。

伝統的なペイズリーなどの柄も作り続ける一方で、ヨーロッパのデザイナーにもデザインを発注して、大胆でユニークなモチーフを毎シーズン発表しています。日本や香港のショップに来られるお客様にはインドの方も多いんです。「これ、インドで作ってるんでしょう?でもこんなデザイン見たことないわ」と、気に入っていただけますね。

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カシミールはヒマラヤ山脈のふもとの高地で、パキスタンとの国境にあります。デリーでは気温が50℃近くなる真夏でも、カシミールでは18℃くらい。とても涼しくて、日本で言えば軽井沢みたいなところです(笑)。 ストールは男性女性問わず、コートのように羽織って暖をとるために使います。昼間あたたかくても夜、寒くなりますからね。

カシミールのストールが他のストールと違うのは、年月を経るとアンティークになること。大切にしていれば買った時よりも価値が上がるものもありますね。カシミールの家庭では、日本の着物のように代々刺繍のストールが受け継がれているものなんですよ。

うちのストールの生地は7割ほどがカシミール産のウール、シルク、カシミヤ。残りの3割は日本のメーカーとのコラボレーションで生地を特注しています。カシミヤは手紡ぎという伝統的な手法で糸にして織っているため、とても軽く肌ざわりが柔らかいものです。

刺繍だけではなく紡ぐ、織る、染める、洗うなど、カシミールには全ての工程に熟練の職人がいます。彼らが誇りある仕事をして初めて、一枚のストールが出来上がるんですよ。


アート感覚を取り入れた
洗練デザイン



伝統的な絵柄を継承しつつ、アート感覚あふれるモダンなモチーフも大胆に取り入れるターラ・ブランカ。アシフさんがおすすめする新作は、日本のリアルクローズにも合う洗練されたデザインです。

────  Blue Rose  ────

夏用にデザインした涼しげな色合いです。薄手のシルクウールは吸水発散性が高いので、さらっと爽やかに身につけていただけます。遠目からはネイビー1色の刺繍かなと思われるでしょうが、近づいてよく見ると、グレーがかった青、淡い青、さまざまな青を使って立体感を出しています。色を変えるごとに刺繍を切って止めるわけですから、手のかかるテクニックです。

────  From France  ────

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こちらもシルクウール。フランスのデザイナーらしい、大胆でアートな印象の絵柄です。肩を出すドレスに羽織る使い方はもちろん、Tシャツにデニムといったカジュアルなスタイルに合わせるのも、今の世界的なトレンドですね。左右で異なるアシンメトリーデザインなので、巻き方で印象ががらりと変わりますよ。夏場の冷房対策にもおすすめです。

─── Timeless Design ───

巻いた時に首の後ろに小さな翼のような柄が入っていたり、大きな柄をアシンメトリーに散らしたり。伝統的なペイズリーのモチーフを、モダンな感覚で配置した一枚です。ベースの生地は縦糸と横糸で微妙に色を変えているため、ニュアンスのある発色。端には額縁のように刺繍を入れているので、ジャケットを着たような印象もあります。7年前から人気のデザインで、毎年色を変えて作っています。

場所により刺繍の柄や密度に変化をつけているので、
左右を逆にするだけでがらりと印象チェンジ。



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