Accessory Addict エディター発田美穂の いつだって“主役は小物”主義

「服はもちろん好き。でも小物はもっと好き!」と言い切るエディター発田美穂が、
気になるトレンド小物を毎回ピックアップ。“小物への偏愛”を熱く語ります。

Item: 04“赤リップ感覚”ではく
真っ赤なシューズ

 出版社に勤めていた会社員時代、よく話題になったのがファッション編集者とビューティ編集者のファッションとメイクの違いについて。

 ファッション編集者は当然ながら、そもそもお洋服好きが多い。さらに仕事でも毎日たくさんの服や小物に触れますから、自然と目も肥え(良くも悪くも!)、それなりのトレンドアイテムを身につけたりもします。ときにはそれが行き過ぎてしまい、浮世離れしてしまうケースもちらほら……。

 一方、ビューティ編集者にもおしゃれな方は多いのですが、どこか雰囲気が違うのです。それは……ビューティ編集者のほうがモテそう!ということ。同じ今シーズンのトレンドのなかでも、どこか可愛らしい、甘さのあるスタイリングを好む方が多いようなのです。あるいはトレンドには振り回されない、ベーシックで好感度の高いカジュアルだったり。とにかく、なんというか男性から見て“安心する”感じ。

 そう、大切なことはこれなんですよね。キレッキレのトレンドアイテムよりも、可愛らしさやベーシックな安心感のほうが好感度が高い。40年以上生きてきたので、肌感覚として知っております、ええ。もちろん“モテ”ばかりを狙うわけではありませんが、こうした男性目線を理解することも“装う”ことを考える上では重要な要素のひとつ。

 次にメイクについて。これはビューティ編集者は、やはり完璧です。日々の仕事を通じて自然と技術が上がっていくんですよね、きっと。ポイントを押さえているからか、“普段のメイク”のレベルが高い!

 一方のファッション編集者。これがですねえ、メイクとなると途端にめっきりダメな人が多いんですよ。一生懸命おしゃれしているのに、ほぼスッピンの人(含むワタシ)続出! もちろん中年が電車に乗るときの、最低限のメイクはします。でも、本気の“最低限レベル”……。

 とまあ、そんなこんなで大変メイク偏差値が低い私なのですが、せめても、と実践しているのが「赤リップをつける感覚で赤い靴をはく」ということ。これ、本来の意味は「シンプルなスタイリングの中に、例えば靴で赤をプラスすると、小さな面積でも全身の印象がぐっと引き締まり華やかになる」ってことかと思いますが、私としては「手抜きメイクで過ごすなら、せめて靴で赤をプラスして全身を女子らしく華やかにしましょうね」という教訓だと勝手に理解し、ありがたく実践しております。

 たとえ私のようなズボラさんでなくても、赤い靴の効果は絶大。例えば黒×白のドットワンピースでつくるシンプルなモノトーンスタイルも、赤い靴をトッピングするだけで一気に洗練見え! 女らしさ5割増し!! 特にこの靴はポインテッドトウなので、バレエシューズでもぐっと大人っぽくモダンな仕上がりです。

 それから靴って、意外と自分の視界に入ってくることが多いアイテム。赤が目に入るたびに女らしい&ハッピーな気分になれるのも、赤い靴だけが持つパワーかもしれません!




Photo/ Asa Sato
Illustration/ Chitose Abiko



  • ※掲載商品は定価表示となっております。
profile

発田 美穂 Miho Hotta

エディター。ファッション誌を中心に、「着回し」から「ラグジュアリー」まで幅広いページを担当。ブランドや百貨店カタログの編集ディレクションも務める。身長があまり高くない(158㎝)ことから常に着たい服と似合う服が違うというジレンマがあり、結果サイズを問われない小物やアクセサリーへの偏愛がエスカレート。スイーツよりはビールと塩辛派。